
株式会社 トヨタシステムズ
人事部 人材開発G マネージャー 竹下 慎太郎様

株式会社トヨタシステムズ(TS)は、トヨタグループのIT中核会社として、アプリケーション、インフラ、ネットワークの切れ目なく、企画・提案から、構築・導入・運用に至る一貫したトータルITソリューションを高い生産性で提供し続けることで、トヨタ自動車、およびトヨタグループ全体の強化を目指しています。
私たちの夢は、お客様に最も信頼される、
日本トップクラスのグローバルIT企業となることです。
- 貴社の歴史(沿革)についてご説明ください。
- 当社は、2019年1月にトヨタ系IT企業3社(トヨタコミュニケーションシステム、トヨタデジタルクルーズ、トヨタケーラム)が統合し誕生しました。
自動車業界は今、100年に一度の大変革期にあり、今まで以上にIT領域の重要性は増していきます。トヨタ自動車がかかげる「モビリティー・カンパニー」の実現のためには、高度なITソリューションが不可欠となり、その未来を実現するために、当社は誕生しました。
事業内容は、大きく次の5つになります。
1つ目は、AD(先端技術開発本部)。「ITシンクタンク」として先端技術の研究開発を行っています。世の中の最先端IT技術をいち早く取り込み、活用提案するとともに自らのIT技術力を高め、顧客課題を解決し、新規事業開拓にチャレンジしていきます。
2つ目は、SL(営業本部)。お客様のニーズを先取りし、各事業本部とともに安心、信頼できるトータルITソリューション・サービスをワンストップで提供します。これにより、お客様のものづくり、ビジネス発展に貢献していきます。
3つ目は、EF(エンジニアリング分野)。世の中の最新・最先端のiT技術を学び、更に一歩先を行く新たな技術の創生にもチャレンジし、最高のITサービスと技術をトヨタおよび、トヨタグループに提供することで、トヨタのクルマづくりに大きく貢献することを目指します。
4つ目は、CF(コーポレート・ファイナンス分野)。トヨタ自動車の車両販売から生産物流にかかわる多くの基幹システム開発とトヨタファイナンスの事業であるクレジットカード・自動車ローンシステムの開発・維持・インフラ運用で、ITからビジネスを支えます。
5つ目は、IF(インフラ分野)。オールトヨタの業務を支えるシステムインフラの企画・構築・および幅広い運用サポートを含めたサービスの提供を通じて、トヨタおよび、トヨタグループのグローバルビジネスに貢献していきます。
上記5つの領域において、トヨタのグローバルな事業戦略をサポートするとともに、そこで培った広範囲で先進的なIT(情報技術)ノウハウを世界の市場に展開することを目指しています。
・・・このように、幅広い領域におけるシステム開発でトヨタグル―プを支えています。
国内のみならず、活躍のステージは国外に広がっており、「最先端・最上流・グローバル」をモットーに日々挑戦し続けています。
ユーザの困っていることを、IT技術を駆使して解決する。
それこそが我々のミッションであり、皆さんに担っていただきたい仕事です。

- 市場での貴社の優位性・強み・今後の成長戦力について教えてください。
- トヨタ自動車様、トヨタファイナンス様の業務知識を最も深く、広く理解している事がわが社の優位性であり、強みです。
システムとは、人間が行っている部分をいかにミスなく、効率よく”自働化”することであり、業務理解が無ければ成り立ちません。
お客様の仕事を理解するために、若手層からベテラン層に至るまで、常に人材交流、技術交流を行い、緊密な連携を取ることで、トヨタのコア技術や業務知識を蓄積。それにより、社員一人ひとりが幅広い知識を有するITプロフェッショナルとして成長してきました。
- 貴社含めグループに共通する企業カルチャーにはどのようなものがありますか。
- 我々は、世界企業トヨタをシステム部分で支えています。
トヨタ自動車様、トヨタファイナンス様のプライムベンダーとして、大規模かつグローバルなシステム開発の「企画構想」局面から参加できるという、醍醐味があります。
お客様の問題や課題を一緒になって考え、解決していく立場にいるため、目的を見失うことなくモチベーション高く仕事に取り組むことができます。
また、共通して言えるのは『世界基準の大規模な仕事に携わることができる』という点で、誰もが「働きがい」を感じていただけるポイントだと考えます。
品質・納期・コストという最も基本的、かつ最も重要なことに対して責任を持ち、トヨタのITベストパートナーとして信頼される関係を構築しなければなりません。
スピード感のあるグローバル企業の一員として、チャレンジ精神と当事者意識を持ち続け、業務改革、改善に向けて日々チャレンジしています。
- 中途採用を含む、貴社の人材育成において基本となる考え方について教えてください。
- TSでは、あえて、人に素材の“材”で“人材”という漢字を使っています。
そこには“育む”ことが重要だと考える文化があるからです。
人事として多くの方と関わってきましたが、「イキイキと働いている人」や「夢を持っている人」は、「チャレンジ精神」や「成長意欲」を持っているように感じます。
会社と社員がともに「夢」を描き、「夢」に向かってチャレンジし、そして成長していける。
そんな風土を、共に築き合える方を求めています。
「成長したい」という意志のある人材には、お金を投資して研修を受けさせるだけではなく、教え合ったり聞きやすい環境を整えることで、成長したいという意志を全力でサポートします。
また、当社の研修の肝は、”座学のみでは終わらない”という点にあります。
学んだことを実際に職場で実践し、その成果を発表する場が必ず設けられています。
聞いて終わりではなく、しっかりと自分に落とし込みブラッシュアップしていくプロセスを非常に大切にしています。そのような教育文化を次世代へと受け継いでいくことで、更なる企業発展へと繋がっていくと考えます。

- 貴社を志望する方や、潜在的な候補者の方へのメッセージをお願いします。
- 先日、社内で【当社の魅力について】のアンケートを取った結果、「働きがい」と「働きやすさ」というキーワードがあることが分かりました。
「働きがい」は、先ほどお話ししたように、『世界基準の大規模な仕事に携わることができる』という点。
その一方で、社内の人間関係の良さや、しっかりとした研修制度があること、子育て支援や女性の活躍推進など、様々な環境が整っているという意見が挙がりました。
「働きやすさ」も感じているからこそ、みんなが活躍できるのです。
当社はトヨタ自動車様100%出資のIT企業として、「働きやすさと働きがい」、共に充実した環境は十分に整っていると自負しています。トヨタグループならではの人を大切にする文化があり、コンプライアンス遵守の意識も高いため、「働きやすさ」には自信を持っています。ただ、こうした「働きやすさ」だけでなく、高い要求レベルの中に「やりがい・働きがい」を見出して頂ける方、そのような志向を持つ方を求めています。
人事として、皆様お一人お一人が満足のいく職業生活を送って頂きたいと思いますし、その舞台がTSとなれば嬉しい限りです。