企業インタビュー

豊田合成株式会社

取締役・常務執行役員 管理本部長 横井 俊広様
人事部 要員・採用室 阿部 弘明様
豊田合成株式会社ロゴ

「豊田合成(とよだごうせい)株式会社」は、トヨタ自動車やその母体となった豊田自動織機を源流とする「トヨタグループ13社」のひとつ。
ゴム・樹脂の高分子分野とLED分野のトップメーカーとして、世界のお客様にうれしさをお届けし選ばれる真のグローバルサプライヤーを目指し世界18の国と地域に事業を展開しています。

私たちは「クルマに乗る人」と「クルマ」をつなぐ役割を担っています。
あなたの得意分野で、この会社に「新しい風」を入れてくれる方を求めています。

貴社の歴史(沿革)についてご説明ください。
トヨタ自動車工業のゴム部門を母体に1949年6月「名古屋ゴム株式会社」を設立。社名を「豊田合成株式会社」と改称したのは1973年です。
以来私たちは、「限りない創造 社会への奉仕」の社是のもと、社会との共生、環境との調和を図りながら、お客様に満足いただける製品の提供を通じ成長してまいりました。
現在、世界18カ国・地域、97の活動拠点を置き、従業員3万6千人がグローバルに事業を展開しています。
主な事業領域はゴム・樹脂の自動車部品の開発・生産です。
ドアや窓枠の隙間を埋めて雨風・騒音から車内環境を守る「ウェザストリップ製品」。
ターボダクトやブレーキホースなどクルマの基本性能に関わる「機能部品」。
インストルメントパネルやダッシュボード、ラジエータグリルなどの「内外装部品」。
全方向からの衝撃に対し乗員を守る各種エアバッグをはじめとする「セーフティシステム製品」。
目に見える華やかな分野から、人知れず安全に貢献する分野まで、豊田合成の仕事は、「クルマを運転する人・乗る人」と「クルマ」をつなぐ重要な分野を担っています。
また、自動車部品だけではありません。LEDの分野は1986年から研究を開始した豊田合成のチャレンジスピリットの象徴です。
市場での貴社の優位性・強み・今後の成長戦略について教えてください。
これからは、すべての物がインターネットにつながるIoT時代(Internet of Things)です。クルマも “走るIoTデバイス”として周辺データを収集・分析し活用することが一般的になります。それに伴う、人工知能(AI)の応用や自動運転技術の開発競争は激化しています。
また、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)への移行は、従来の予想よりも早いピッチで進展しています。
そんな時代の変化とともに、自動車の部品構成も大きく変化します。
豊田合成に求められているのは常に先を見越した新領域に関わる製品開発や新たな付加価値の創造です。そして、それを実現できる環境がある事こそ豊田合成の強みだと言えます。
これまでにも豊田合成は、「樹脂フューエルフィラーパイプ」「カーテンエアバッグ」「ミリ波レーダー対応エンブレム」など【世界初の製品】を数多く手掛けています。その背景には、ゼロから製品を企画し、開発、設計、評価、生産まで一貫して製品づくりを手掛けられる総合力があります。
また、どれだけクルマが進化しようとも、決して変わらず、常に必要とされるのがウェザストリップ製品。雨風を防げなければ、インターネットの環境も確保できませんし、快適・安全な運転も実現できません。
少子・高齢化社会を支える各種ロボットなど産業機器の分野にも、豊田合成は大きくかかわっています。たとえば、義手に使われる人工筋肉には、ゴムの様なしなやかさを持ちつつ、電気などのエネルギーを得て物理運動に変換する能力が求められます。このように高度な製品にもチャレンジしていけるのは、ゴム・樹脂製品の技術だけでなく、電気・電子回路に必要な部品の研究・開発・製造をつづけ、あらゆるものへの応用が利く、豊田合成だけの強みだと言えます。
貴社を含めグループに共通する企業カルチャーにはどのようなものがありますか。
豊田合成では、仕事に対する共通の価値観として「TG Spirit」を策定しています。
それは、豊田合成で今日まで受け継がれてきた"仕事を行ううえで大切にすべき心構えや考え方"で、豊田合成グループ全体で共有し、一人ひとりが心がけています。
【TG Spirit】
  1. Customer Oriented【お客様の立場で考えます】
  2. Challenge【高い目標を掲げ勇気を持ってチャレンジします】
  3. Ownership【何事も主体的に責任を持ってやり抜きます】
  4. Continuous Kaizen【現状に満足せず、改善を続けます】
  5. Respect【一人ひとりの個性や意見を尊重します】
  6. Teamwork【お互いに助け合い、チームとして成長します】
このTG Spiritの根底に流れているのは「愚直に、強い意志をもって仕事に取り組む姿勢」であり、それはトヨタグループ創始者である豊田佐吉翁以来息づいていることだと感じています。またそれはトヨタグループ全体にも根付いている事だと思います。豊田合成で働く中で、とくに強く感じるのは、「Customer Oriented」。
・・・お客様のことを自らのことのように考え、自分はどう取り組むか率先する…そんな意識が高いと思います。
豊田合成はいま「もっといい会社に、もっと働きやすい風土にしていこう」と、働き方改革・風土改革に取り組んでおり、全役員が顔写真入りで何でも言いあえる風土づくりを宣言し、社内に掲示しています。
役員宣言5カ条
  1. 私は、笑顔で挨拶します
  2. 私は、メンバーの話を最後まで聞きます
  3. 私は、メンバーからの良い情報には「ご苦労さま」
    悪い情報には「ありがとう」と言います
  4. 私は、メンバーの挑戦を後押し、責任を持ちます
  5. 私は、自分のことをもっともっと、知ってもらいます
これは、経営トップのイニシアティブで2016年度からはじめ、今年で二年目をむかえます。
各部署の管理職たちもこれを受け、「私たちもこう変わります」と、それぞれの部内で、それぞれの宣言を提示。…これは、一人ひとりが働きやすい会社にしていこうと考え、知恵を出し、率先し、社内全体にも広がっていく…「TG Spirit」の一つの体現だといます。
中途採用を含む貴社の人材育成において、基本となる考え方について教えてください。
階層別教育・語学研修・技術教育など、様々な取り組みをグローバルで行い、一人ひとりの成長をサポートしています。これらは入社時期に関わらず誰でも受けられるものです。
また、多様な価値観やライフスタイルを尊重し合い、中長期的なキャリアプランを描き、それに沿った専門教育や、海外育成派遣、登用ローテーションなどを行いながら、 個性が輝き、活力ある職場づくりを目指しています。
具体的には…新入社員教育では半年間の研修を実施。3年でひとり立ちができるよう、OJTに力を入れています。中途入社でも職場先輩が必ずつく環境を整えています。また、海外への育成出向も積極的に行っています。
ものづくりに必要な専門能力向上のための教育プログラムも拡充しています。目指しているのは自ら考え実行する人・組織づくり。
グローバルに活躍できる人材の育成にも力を入れ、日本人・ナショナルスタッフ幹部合同でマネジメント教育を実施しています。
さらに、女性のキャリア意識の醸成や、十分に力を発揮できる環境づくりも進めています。
たとえば女性の次期リーダー候補を対象に「心構えとスキル」を習得する機会を提供。
また、ライフイベントに合わせた柔軟な働き方を支える人事制度を整え、意欲を持って働ける職場づくりに努めています。
貴社を志望する方や潜在的な候補者の方へのメッセージをお願いします。
「あなたの得意分野は何ですか?」…面接で必ず聞いている質問です。
「私はどの分野のプロで、〇〇〇の事には誰にも負けない」という意欲あふれる方を求めているからです。
そのプロ意識をもって、豊田合成でどんな活躍をしたいか。その知識を豊田合成でどう活かしたいか。U・I・Jターンによって環境が変わる中でも、自分なりのスタイルを出し、自分のプロフェッショナルな部分を活かし、何を周囲にもたらせるか…それを具体的にイメージして加わってくれる方が理想的です。
豊田合成は多種多様な製品を扱っており、活躍できる幅が広いと思います。だからこそ、専門能力を期待していますし、それをもってこの会社の中に「新しい風」を吹かせてほしいと思います。ずっと同じ会社の、同じ雰囲気の中にいると、社内に起こる間違いになかなか気づきにくいものです。
おかしいと思ったことは絶対に言ってほしい。あなたの感覚が正しいのだから。
グローバルに活躍したい方も大歓迎です。他国の文化から教えてもらう、学ぶこともたくさんあります。その国のお客様から、様々な事・文化を学び、その国のお客様のために、その国のTGに貢献できる人が大事だと考えています。
国・地域の背景・文化に寄り添って「おしえあう文化」をつくりたい。 
そして、「その国のTGをつくりたい」
・・・そんな思いに共感し、実行しようという方と、一緒に仕事をしたいと思っています。

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